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  まえがき いつの時代にも、事業を起こし、一つの企業体として名をなし、順調に成長させるのは並大抵のことではない。念願かなって起業しても、経営という道には数多くの難題と落とし穴が待ちうけている。成功企業の事例を見ると、常に経営改善を怠らず、新たな着想をもとに顧客創造を行ったり、独自の技術、ノウハウを有したイノベーション企業が多い。またインターネットなど新しいインフラを活用してICT(情報通信技術)を駆使し、新たなビジネスモデルの構築に成功した企業が目立つ。 その成功のキーファクターになったのは、モノづくり企業の持っている優れた技術を、独特のマーケティングの展開で収益事業に育て、もてる技術を市場のニーズへあわせて作り込んで、販路を開拓したことにある。そしてヒト、モノ、カネを、ICTを核(コア)にして、経営資源を補完し、パフォーマンスを追求したことにある。 本書では、経営改善にあたって、何から着手し、新たな成長シナリオをどう作ったらよいか、その筋道を探求する。つまり、この事業をやり遂げようと思っても、そのアイディアを具体的に、現実的に、本当に達成可能なのかどうかを表現する必要がある。思いついたアイディアや戦略・施策を数字で裏付けることによって、経営改善計画に自信を持ち、客観的に実現可能にするためである。1

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