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経営者の情熱の伝わらない経営計画は説得力がない。 それが経営計画を作成する目的なのである。計画を作ることで自信が生まれるのである。 経営計画書とは、単に投資家など外部に対する説明資料ではない。経営者(起業家)自身のその事業に対する情熱の塊であり、経営意思の表示である。したがって本当に自分たちの夢を実現するものになるまで、何回でもやり直して、ビジネスコンセプトとビジネスモデル(儲ける仕組み)を納得いくまで練り上げることが大切である。 専門家から見ると、事業成功のキーはマネジメント力で決まる。「なんとしても成功させよう」という熱意、経営センス、計数感覚などが、見事に経営計画に表現されるからである。そして経営計画はビジネスを成功させるための計画でなければならない。例えるならば航海に出る前に、地図や羅針盤を用意するようなものである。 この事業をやり遂げようと思っても、そのアイディアを具体的で現実的に、本当に達成可能なのかどうかを表現する必要がある。モノづくり企業であれば、優れた技術を、どのように収益事業に育てるか、持てる技術を市場のニーズへあわせて作り込んで行く過程の、客観的な評価はできているか、事業化に落とし込んでいくプロセスを、損益計画と並行して設備投資など資金計画も並行して表現する。思いつき・ひらめき・アイディアが数字で裏付けられることによって、経営計画の客観的な実現性を高め、自信を持てるようになる。14

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