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経営計画は経営者の自信と信念の源泉からである。そのため、企業が目指すもの、達成したい目標も変わってくる。せっかく立案した計画を「絵にかいた餅」にしたくないなら、単に目標だけ掲げるだけではダメで、手段と方法をセットにする必要がある。現状分析の上、課題を見極め、改善と対策が並行した戦略を明確にすることである。 また事業戦略と経営目標はイコールではない。例えば、経営目標を「利益」に置いたとすると、その利益は株主、経営者、従業員、地域社会など、利害関係者(ステークホルダー)の満足を最低限満たすものになるので、どこにウェイトを置くかで戦略も変わってくる。 一方、事業戦略は、企業環境、競争状況、経営資源を考えて立案するため、必ずしも経営目標と一致し、実現可能であるとは限らない。そのため、この両者を調整し、最終的にこれらを連動させ、数値目標に落とし込んで、経営計画を策定するのである。 さて、こういうビジネスを自分でやってみたいと思っていても、いざ実際に起業となると大変なことである。「本当にこの商品は売れるだろうか」「ライバルがすぐ現れないか」「軌道に乗るまで資金はもつだろうか」「従業員は自分についてきてくれるだろうか」など、考えれば考えるほど難問山積で、途中であきらめたくなるのが普通である。 それでは「この事業をやり遂げよう」という信念はどうしたら生まれるのだろうか?13

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