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2飲食業経営の仕方14ルティングを踏まえ、以下の4つを指摘しておきます。②データベース経営システム化やITをいかに経営に取り込んでも、お客様は食事をする人、相対するのも人、人が経営し、人が経営を考える。特に、店舗経営の最前線を担当する店長を社内で社員の中から育てるために社員教育を熱心に行う必要があります。飲食業は人材集約型産業であることをしっかり認識しておくことが重要です。中小飲食業経営においては、まずもって経営そのものができていないことが多く見受けられます。そこで以下の2つに絞り、基本的な飲食業経営の仕方をまとめておきます。飲食業の経営は、経営思考の価値連鎖から成り立っています。経営思考の価値連鎖とは、経営(計画立案・実行・差異分析・対策・目標達成等)を手順通り行い、この流れを循環させることを意味します。本書第Ⅲ章では、この飲食業の循環型経営を取り上げ、説明しています。目先の経営よりもまず経営の土台を確認しましょう。経営者が経営思考の重きをどこに置いたらいいかは思い悩むところです。実務コンサ①経営戦略と経営組織飲食業(店)の経営戦略はメニュー戦略とその販売戦略からなります。この2つの戦略を実行するための情報を取り込んだものが経営計画となります。経営計画を実行するには、経営組織の存在が必要となります。経営戦略や経営計画の計数面での実績集計はP/L(損益計算書)を通じて行います。飲食業は情報戦です。そのため日々、改善思考が必要となります。実態を示すものとして、営業日報や計数実績資料も重要となります。これらはデータベース経営の資料となります。③資金循環財務・資金の循環は、飲食業経営にとって生命線です。運転資金の調達が厳しい飲食業では、資金の枯渇が事業の存亡の危機となります。手許準備資金と売上確保資金のバランスを経営者や財務担当者は把握しておくことが必要となります。④社員教育本書の基本概念循環型経営経営思考

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