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34訪問介護の人員基準は、概ね次のとおりです。① 訪問介護員を常勤換算で2.5名以上配置する。② 上記①のうち、サービス提供責任者を原則として利用者の数が40名又はその端③ 常勤専従の管理者を配置する(訪問介護員である必要はない。他の職務との兼務可)。平成26年の「介護事業経営実態調査」によれば、1事業所当たりの介護事業収益/月は2,487千円で、利益は185千円(介護事業収益に対する利益率7.4%)となっています。費用面では、他の訪問系サービスと同様、介護事業費用の大半を人件費が占め、介護事業収益に対する比率は70%を超えています。訪問1回当たりの収入は3,399円ですが、これは身体介護型や生活援助型など提供するサービスの内容や要介護度によって事業者ごとに異なりますから、その実態に即して判断してください。数を増すごとに1名以上配置する。なお、1事業所当たりの常勤換算職員数は7.9名(うち常勤4.5名、非常勤3.4名)と(平成25年「介護サービス施設・事業所調査」)なっています。 しかし、利益率にはバラツキが見られ、全体の約3割の事業所は赤字のようです。特に、社会福祉法人(社協以外)や営利法人が開設する事業所の利益率が高く、医療法人やその他法人が開設する事業所の利益率が低い傾向が見られます。特に、月間の延べ訪問回数が400回以下の事業所の給与費率は80%を超え、その結果、平均の利益率もマイナスを示しています。訪問回数と利益率には相関関係が見られ、訪問効率をいかに高めるかが事業運営上で非常に重要であることがわかります。262人員基準と従事者の状況収支の状況

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