し、財務状況を把握し、適切な経営アドバイスを行っています。そこには、租税正義の実現や診療所の存続・発展の支援という大きな目的があると同時に、顧問先の巡回監査を通じて、日本の医療、地域の医療を少しでもよくしたい、貢献したいという強い想いがあります。 住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供され、診療所がそれぞれの地域において、求められる役割を果たし、安心して生活できる地域づくりに少しでも貢献できれば、私たちTKC医会研会員事務所にとって、これ以上の喜びはありません。 本書「21の成功事例に見る！地域から支持・信頼される“地域対話型”の診療所経営」は、TKC医会研会員が巡回監査を通じて、地域の人々から支持され、信頼され、地域に貢献する診療所の姿を検証、分析した内容を１冊にまとめたものです。 ちなみに、私たちは、“地域対話型”を、①経営理念・方針の明確化と情報発信、②患者ニーズの把握とその実践、③スタッフの労働環境の整備・改善、④健全な医業経営と経営成績の把握、⑤新しい知識・技術の習得を実践する診療所と定義づけました。 診療所の経営者の皆さまに、将来の経営を考える上で参考にしていただければ幸いです。なお、本書では、21の診療所事例を掲載しました。ご協力いただきました各診療所に厚く御礼を申し上げます。 最後に、本書の執筆にあたり株式会社TKC出版の柿崎法夫氏、佐々木隆一氏に多大なるサポートをいただきました。この場をお借りして改めてお礼を申し上げたいと思います。TKC全国会 医業・会計システム研究会医科クリニック支援委員会委員長 谷中田 悟
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