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以降のページは省略しています通所リハビリテーションや訪問看護・訪問介護ステーション、ショートステイ、小規模多機能型居宅介護支援などを展開してきた。 山内院長は、医療機関が介護サービスを提供することのメリットについて、「さまざまな介護機能を持つことで、より患者さんや利用者さんに適したサービスを提供できることが一番、大きいと思います。また、患者さんや利用者さんの安心感が格段に高まります。突然、症状が悪化しても近くに医師がいるのですぐに対応できます。さらに介護スタッフにとっても安心してサービスを提供できるようになります。何かあっても医師がいるから大丈夫というという精神的な支えになるわけです」と話す。 こうした医療や介護に対する考え方や取り組みを地域の人々に理解してもらうため、ゴルフ大会などのイベント開催や、地域のお祭、催物に進んで参加するなど、地域活動を積極的に行ってきたことも大きな特徴といえる。地域活動に力を入れることで、少しずつ地域の人々に“仲間意識”が芽生え、それが同院の信頼へとつながっている。 現場で実際にサービスを提供するスタッフの職種も多岐にわたる。医師は非常勤医を合わせて5人、看護師35人、臨床検査技師5人、理学療法士(PT)2人、作業療法士(OT)1人、社会福祉士2人、介護福祉主事7人、介護福祉士38人、ケアマネジャー13人、ヘルパー40人、受付事務スタッフ等36人で、計184人となっている。 これから、さらにサービスの質の向上、特に在宅機能の強化、充実を図るために、人員を補充したい考えだが、地方ということもあり、なかなか人材確保が難しい状況にあるという。 「こうした状況のなかでは、地域にある他のクリニック、介護事業所などとの横のつながりがこれまで以上に重要になります。さらに連携27第2章●地域対話型の診療所事例21 スタッフ教育に力を入れて組織全体が活性化

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