sample9267_57156
25/30

 「地域への貢献」という想いを実現するために、柴田院長は経営面も重視する。安定経営を担保してこそ、持続的に質の高い医療を提供できると考えているからだ。 毎月、医業収益と限界利益、そして患者数のデータを、前年同月と比べて、どれぐらい伸びているか、どれぐらい減っているのかを確認し、もし減少している場合は、その問題点を洗い出し、すぐに改善する。 また、予実管理も実施する。予算という目標を設定することで、たとえば、予算を下回っている月は、どうして計画どおりに進んでいなかったのか、その分、来月はどれぐらいの収益を上げなければならないのかなどを考えるようになったという。 「しっかり経営管理をすることで、地域貢献のための設備投資や人材確保、新たなサービスの展開などを行うことができます」。 超高齢社会を迎える2025年を見据え、柴田院長は今後、在宅医療や在宅リハビリテーションへの展開も視野に入れていかなければならないと考えている。 「今の患者さんが通院できなくなった時に、その受け皿を整備しておかなければならない。それができてこそ、地元への貢献という目標を実現できるのだと思います」と話す。(取材協力:税理士法人植松会計事務所)25医療法人常寿会 しばた整形外科〒984-0042 宮城県仙台市若林区大和町2-6-3 TEL:022-762-5682●診療科目 : 整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科●スタッフ数 : 医師1名、看護師4名(うちパート2名)、柔道大和町メディカルセンター1F整復師2名(うちパート1名)、受付事務3名第2章●地域対話型の診療所事例21 持続的な医療の提供には適切な経営管理が不可欠

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る