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いけない。モールという強みを生かしながら、患者さんを診断、治療し、必要に応じて適切な医療機関に紹介するような機能を果たすことで、地域医療が守られると思っています」。自院のことだけでなく、地域全体の医療提供体制についても考えながら、日々の診療を続けている。 同院ではどのようなことに留意して診療を行っているのだろうか。「まずは、適切な診断と治療です。当院で対応できる疾患については責任を持って治療を行い、対応できない疾患の場合は、迅速に他の医療機関を紹介します」。こうしたことの積み重ねが、患者の信頼、安心につながっている。 また、「患者の顔を見て話しをする」こと、「わかりやすい説明を行う」ことも、日々、意識しているという。説明を行う際は、口頭だけでなく、患者がイメージしやすいように模型やイラストを使いながら説明を行う。 さらに、「話をしっかり聞く」ことも徹底する。「時には病気と関係のない話になることもありますが、そのなかから患者さんの生活の背景が見えてくるので、非常に重要なことです」と話す。 一見、当たり前と思えるこうした取り組みを、常に徹底してきたことが信頼獲得の近道になるのであろう。 そうしたなか、もう1点、柴田院長が重視しているのがスタッフの患者への対応だ。当初からスタッフには、「地域への貢献」という自身の想いを伝え、同じ想いを持って患者と対応することを重視してきた。また、週1回の全体ミーティングでは、患者対応のあり方や、院内の問題点とその改善策などを検討してきた。毎日の終礼では、その日に気がついたことをみんなで話し合っている。24 当たり前のことをとにかく積み重ねることが大事

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