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み解けます。このお金の出し入れ(キャッシュ・フロー)を把握しておくことはとても大の頃から売上げが落ち込みましたが次第に業績が回復して、最盛期には及ばないものの利た。銀行に相談して毎月の返済額を下げてもらい、何とかこの窮地を切り抜けることがでを重視した経営が求められます。切です。益も増えつつありました。ところが社長さんが「取引先へ毎月の支払いをすると資金不足になる。利益が出ているのにどうして資金が足りないんだ」と言うので原因を探ってみたところ、毎月の銀行への返済額が多いために運転資金不足になっていることが判明しましきたのです。しょうか。「勘定合って銭足らず」と言いますが、そうした状況に陥らないように、今後ますますキャッシュの流入と流出の差に着目した企業経営、つまり「キャッシュ・フロー」ことが、経営を安定させていく上で不可欠なのです。こんな例がありました。ある販売業の会社は、2008年に起きたリーマン・ショックこのような視点で、まずは自社の「利益」と「お金」の動きを会計からきちっとつかむ社長であれば、これまでに「黒字倒産」という言葉を耳にしたことがあるのではないで17序章 すべては社長で変わる

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