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に満ちた声で、突然の質問にどう答えたらいいのだろう。だ。天職とした仕事を得て五十年。 「一生懸命」という言葉を今は使っていいだろう。すると、どこからともなく健太郎に話しかける声。静かで落ち着いた物言いではあったが、絶対に嘘は許さないという威厳「これまでお前は自分のことより、他人の幸福を先に祈り、他人の幸せのため手を貸してきたか」と。そうか。これは娑婆から涅槃の彼岸へ渡るための面接試験ではないだろうか。いわば六波羅蜜による今生世界における自分の生き様の検証を受けるの      3クレオメの咲く道 

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