sample9248_57133
3/28

はじめにどの「関西商人」と呼ばれる人々がいました。「彼らが発展してきた理由をひも解くことで、現代の経営においても役に立つことが多く見つかるのではないか」そう感じた私は、ジャーナリストとして独立して以来、研究を重ねてきました。大切にしていた教え(商魂)があったのです。「関西商人の商魂は今もなお残っているのか、自分の眼で確かめてみたい!」『戦略経営者』(発行株式会社TKC)に連載してきました。取材をした経営者の方々は、とてもユーモアがあり、また非常にパワフルで魅力に溢れ、お会いさせていただく方々に私は魅了されてしまいました。ある経営者は、他社がやらないタブーに挑戦する「逆張り」をお家芸とし、またある経営者は客のむちゃぶりにトコトン応えて「損して得取る」を貫き、新境地を見出す。経営者の皆さんへの取材を通じて「関西商人の商魂は、今もしっかりと関西の地に根を張り、多くの経営者の血肉となっている」ということを確信していきました。かつて江戸時代には、豪商たちを多く輩出した近江商人を始め、大阪商人、伊勢商人なそして調べていくと、関西商人には「しまつして、きばる」「商いは牛のよだれ」など、そんな思いから、私はこれまで、関西地方で活躍している経営者を300社ほど取材しこのような経営者たちの商魂に触れれば触れるほど、「現代のビジネスシーンに役立つ     1

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る