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ラップにしようと店側と交渉した。当初は門前払いされたが、1年間にわたる粘り強い交渉の末、ようやくOKが出た。と店にロイヤルティーが入ることと、商品に店の電話番号を入れ、実際に予約を受け付けるようにしたこと。もちろん、商品を作っている伴社長には売上が入る。さすがはタダでは起きないナニワの商売人だ。阪のシンボル、大阪城の天守閣に置いてもらうことにした。このアイデアは見事に的中することになる。大阪城の近くにある地元の放送局が朝の天気予報のとき、「おもしろい土産が売られている」と紹介したことに端を発し、テレビを見たOLが天守閣に押し掛けた。大阪城から「若い女性が『土産ものを買いに行くだけやから!』と入場料を払わずに次々と入口を突破していく」と、苦情がくる騒ぎに発展した。間に大阪中のみやげ物屋が扱うようになり、累計販売個数はなんと600万個で、金額ベースでは30億円にものぼる。伴社長は交渉に当たり、店側が納得するユニークな提案をした。それは、商品が売れる苦労の末、完成した「大阪土産」だったが、最初は販路がなかった。そこで、まずは大人気はOLだけにとどまらず、番組を見ていたバイヤーからも問い合わせが殺到。瞬く伴社長は、くいだおれ太郎をファンシーの世界にデビューさせようと、弁当箱やハンカ    22

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