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国立代々木競技場でレッドカーペットを歩く姿が報じられ、「くいだおれ太郎」の記念切手が全国の郵便局で発売されるなど、その人気はとどまるところを知らない。大阪駅のキオスクでは「太郎の携帯ストラップ」の品薄状態が続いたのだという。爆発的な売れ行きを見せた「くいだおれ太郎のキャラクターグッス」だが、それが世に出るまでには紆余曲折の物語があったことはあまり知られていない。店頭販売されていたキャラクター商品も、普段の約10倍の売れ行きを記録。例えば、新くいだおれ太郎のキーホルダーが発売されるまでは、これといって「大阪土産」と呼べる物はなかった。今から23年前、大阪で開かれた「国際花と緑の博覧会」で、大阪物産をPRするブースの広報担当をしていた伴ピーアールの伴一郎社長は、何とか大阪土産を作れないかと考えた。開発のヒントはテレビでおなじみの「くいだお   れ」、「づぼらや(ふぐ料理店)」、「かに道楽」のコミカルに動く看板。まずはキーホルダーや携帯ストきっかけは「大阪土産」がなかったこと21第1章 ニコイチ商法

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