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第■章バンクミーティングとは何か■■■■■■■■■■■■■■るからです。特に、借り手に直接接していない金融機関本部の審査部などはその点を強く求め、借入残高圧縮や追加担保差し入れの要請を強くするようにと支店担当者を指導する傾向があります。 従来から、取引先の業績が悪化してきたときには、「メイン寄せ」という再生手法があります。これは小額貸出を行っている金融機関が、その貸出をメインバンクに肩代わりしてもらい、その企業の将来の現実的な資金繰りに合わせてメインバンクに機動的に再生対策を講じてもらうという動きです。メインバンクは一般的に経営指導などを行うべきだという考え方で、貸し手責任ありという論理です。現在は、メインバンク制度が崩壊して、このような対応は行われていませんが、一部の金融機関ではダメでもともとの感覚で、このような主張をするケースがあります。 一つの借り手に多数の債権者がいる場合、貸出(債権)の発生時期の前後や発生原因とは無関係に、すべての債権者が借り手の財産から平等に弁済を受けることができるという原則が「債権者(貸し手)平等の原則」です。 たとえば、「賞与資金で貸した資金は、決算資金よりも短期で返済するものだから早期に返済するべきである」という論理は認めず、「平等に返済してもらうべきである」という考え方のことです。この原則を頑■■■なに主張するあまり、その借り手の再生に協力することがおろそかになることも多いようです。 また、「○○銀行さんは担保付きの貸出ですが、当行は信用貸出です。したがって、債権者平等原則の考え方で当行の貸出から先に■■(2)メイン寄せで責任を回避する(3)「債権者(貸し手)平等の原則」を強く主張する

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