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第■章バンクミーティングとは何かるには、自社の情報開示を行い、信頼する認定支援機関などの助言・相談・指導にしたがって、実現性の高い経営改善計画を策定する必要があります。その際には「各金融機関別返済計画書」が欠かせません。 バンクミーティングの開催に先立ってメイン行、準メイン行との合意を得ておくことを借り手企業にお勧めします。金融機関の支援活動をスムーズに行ってもらうために、要請事項の文書化など金融機関担当者の本部申請・審議書の作成等が順調に進められる配慮をすることも重要になります。 経営改善計画、返済計画の実行に向けた第一関門が、このバンクミーティングです。 借り手企業は、バンクミーティングの主催者でありながら、債務者の立場なので、金融機関にはどうしても頭が上がらない状況にあります。 まして、そのバンクミーティングでは金融機関が多数参加することから、より一層、大きなプレッシャーがあり、その心境はまさに「まな板の上の鯉」です。 「すべての金融機関には同じ内容の説明をしているものの、もしもある金融機関が違って解釈したらどうしようか」「一部の金融機関に対して説明したことが、別の金融機関からまだ説明を聞いていないと追及されたらどうしようか」「それぞれの金融機関で取引内容が違っていた場合、不利な条件の金融機関からクレームがあったらどうしようか」などと心配するものです。 金融機関の担当者が強気の性格であったり、担保差し入れ状況に合わせて提出資料や答え方を変えていた場合は、その不安はきわめて大きくなります。■(4)借り手企業の感じるプレッシャー

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