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2■第■章バンクミーティングとは何か バンクミーティングは、複数の金融機関が一堂に会して行う会議であり、借入金のある企業が、複数の金融機関に返済期限延長などの条件緩和や、資本性借入金の適用などの金融支援を、各金融機関に対して、同時間、同条件で申請するために行われるものです。 主催者はあくまでも借手企業自身です。 とはいっても、借り手企業は大口債権者である金融機関に囲まれた場合は、ややもすると「まな板の上の鯉」的な状態になりやすいものです。 一般的な会議では、関係者が議題について意見交換をし、意思決定をしますが、バンクミーティングには原則として意見交換や相談プロセスがなく、その場で意思決定を行わないことになっています。 「ミーティング」という言葉が相応しいかどうか疑問に思われますが、この特徴については各金融機関の担当者レベルまで浸透していないことも見られます。 バンクミーティングは債務者が主催し、取引金融機関がその債務者から経営改善計画や返済計画について説明を聞く場です。 債務者が各金融機関を回って説明するのではなく、金融機関が「一堂に会して企業の説明を聞く」ことに意義があります。 参加者である金融機関の役職員の中には、その企業への対応を意バンクミーティングの基本(1)主催者はあくまでも借り手企業(2)バンクミーティングは債権者会議ではない

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