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2 まずは大筋を把握し、そして細部へ 条文の読み方のルールとコツの二つ目は、「まず大筋を把握してその後に細部を読む」という法令の読み方です。そして、そのための作業は、条文の単純化です。(1)条文の単純化 大筋を把握するためには、枝葉部分を取り除き、条文を単純化する必要があります。 その単純化の方法は、次のようなものになります。 イ 主語等が複数列挙されている場合は、まず代表例で理解する。 ロ かっこ書を省略する(かっこ書を飛ばして読み、その後にかっこ  書を読む)。 ハ 条件句、修飾句を最小限にする。 以上により、幹の部分にだけアンダー(サイド)ラインを引いてその部分だけを読み、、その後に、代表例以外の部分、かっこ書、条件句や修飾句等の細部に入っていくのです。 ① 主語等が複数列挙されている場合ア まず「代表例」で理解する 主語など(主体、客体等)が複数列挙されている場合は、まずその代表例でもって理解し、次いで代表例以外の列挙項目に入っていけばよいのです。この作業は簡単です。 主語等が複数列挙の場合はまず「代表例」で理解しようすなわち、この条文は、「当該寄附金の額の合計額……は、第1項に規定する寄附金の額の合計額に算入しない」との主文に条件句とただし書が付加されたものということになります。※ 条又は項の条文のうち、「ただし書」以外の部分は「本文」といいますが、ここで は「条件句」に対応させたので「主文」と表現しています。98条文例

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