※出典:金融検査マニュアル最終とりまとめ(平成11年4月 金融監督庁検査部)※出典:金融検査マニュアル(平成19年2月 金融庁)6以下 省略信用リスクに関する検査について早期是正措置制度の下においては、その基準となる自己資本比率は正確な財務諸表に基づき算定されなければならない。正確な財務諸表の作成のためには償却・引当が適切に行われ、その準備作業である自己査定が適切に行われなければならない。 そして自己査定の意味自体は、以下の下線部に要約することができよう。資産査定管理態勢の確認検査用マニュアルⅠ.経営陣による資産査定管理態勢の整備・確立状況【検証ポイント】資産査定とは、金融機関の保有する資産を個別に検討して、回収の危険性又は価値の毀損の危険性の度合いに従って区分することであり、預金者の預金などがどの程度の危険にさらされているかを判定するものであり、金融機関自らが行う資産査定を自己査定という。自己査定は、金融機関が信用リスクを管理するための手段であるとともに、適正な償却・引当を行うための準備作業である。また、会計監査人は、財務諸表監査に際し、金融機関が行う自己査定等内部統制の状況についてもその有効性を評価することとされている。 そして、自己査定を概念として捉えると次頁の図表-4のように期間損益がプラスか否か、自己資本がプラスか否かにより正常先以下に分類することができる。但し図表はあくまでも概念図であり実際はそのボーダーライン上で微妙な判断がなされるケースが多い。
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