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12345678910555参考要因4138特に重要〈スコアリング形式の積上評定〉定量分析・財務分析債務者区分判定表『金融検査マニュアル〈別冊〉』信用格付算定要因重視項目定性分析総合的判断定量分析項目(100点)1.安全性項目 自己資本比率 ギアリング比率2.収益性項目 売上高経常利益率 総資本経常利益率 当期利益の推移3.成長性項目 経常利益増加率 自己資本額 売上高4.債務償還能力項目 債務償還年数インタレスト・カバレッジ・レシオ 償却前営業利益(第1次評価)格付債権者区分12345678910最近では、第2次評価・第3次評価を合わせて定性分析と言うことが多い。その定性分析要因の中の「経営計画」の評価ウエイトが高まり、経営計画の内容、またその存在自体で格付け等をランクアップすることも多くなった。金融機関としては、「経営計画」の中に、決算書に現れない企業自体の強み、優位性(定性分析要因)を求めるようになってきた。正常先要注意先 要管理先破綻懸念先実質破綻先・破綻先スコアリング・シート90以上80以上65以上50以上40以上25以上(22)1012(15)(25)25未満(38)15815〈外枠評価〉(第2次・第3次評価)チェックリスト第2次評価(定性分析:将来返済力)1.経営者能力2.企業力①業歴②製品開発力(技術力)③マーケティング(販売力)④経営計画・財務管理⑤銀行取引⑥ネガティブチェック第3次評価(潜在返済力)1.実態B/S個人収支資産余力2.他者支援3.返済状況の実態(第1次評価)格付リスクなしほとんどリスクなしリスク些少リスクはあるが良好水準リスクはあるが平均的水準リスクはやや高いが許容範囲リスク高く管理徹底警戒先延滞先事故先(第2次・第3次評価の結果)2ランクUP1ランクUPランクUPなし1ランクDOWN債権者区分正常先要注意先 要管理先破綻懸念先実質破綻先・破綻先債権者区分格付12345678910正常先要注意先 要管理先破綻懸念先実質破綻先・破綻先4「中小企業格付け」の全体像貸出実績担保(裸与信)地元業界評判他行シェア業績(1次評価)自己資本比率ギアリング比率売上高経常利益率自己資本額売上高債務償還年数インタレスト・カバレッジ・レシオ償却前営業利益その他(2次評価)定性分析将来返済力(3次評価)潜在返済力実質同一体実態B/S他行支援銀行全体の与信政策・ポートフォリオその会社の取引関係銀行の収益採算図表-2 つまり、旧来の代表的な融資審査手法であった個別案件審査は影を潜め、融資審査の効率化の下に格付審査へ移行したのである。そのことは同時に信用リスクを計量化することへ貢献し、リスクに見合った無担保商品の開発やスコアリング審査への発展をもたらし、営業戦略上はリスクに見合ったプライシングを可能にした。図表-2では、第1次評価として定量分析(財務分析)によりスコアリングを行い、2次評価として定性分析、3次評価として潜在返済力や個人資産等を評価する。そして図表-3のように格付と自己査定を整合させることで金融機関の資産内容のディスクローズに大きな人的負荷の軽減をもたらしたのである。

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