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 生命保険・損害保険・保険契約の年金に関する税務は、契約者・保険金受取人・保険料負担者の相違等により課税関係が複雑に入り組み、しかも相続税・所得税・法人税の取扱いが必ずしも一様でなく、税の実務家にとっては、厄介な税務の一つです。 また、近時、生命保険・損害保険に関する各税法の改正が相次いで行われています。 本書は、税の実務家を対象としています。著者の経験からすると、実務家がその事務処理に当たって生ずる疑問点や、難渋する事柄は、概ね個別的で特殊な事例や、事務のツメとして避けることのできない各税法の相互関係・細部の確認などに関するようなものであると思われます。 これらの事柄についての解答の大部分は、関係法令及びその行政解釈である各種通達に示されていることはいうまでもありません。しかしながら、税法はとても読み難く(規定の内容が難しいのではなく、その表現方法が独特で読みづらい)、しかも実務家は、日常の業務の中で、てばやく条文を読み、解釈・適用しなければならない場面に立たされることが少なくありません。 そこで本書では、読みやすく、理解しやすいように様々な工夫を施して(「本書の特色・凡例」をご覧下さい)、生命保険・損害保険をめぐる法令等を徹底的に解剖し、その相互関連を明らかにしています。 本書が、実務家の方々にとって、保険等に係る適正な評価・課税の実務遂行の一助となれば、これに勝る喜びはありません。 平成23年8月吉日山口 昇  は じ め にサンプル版のため一部のページを掲載しています

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