sanple9200_57043
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手に入れたりすることではありません︒これらは一時的な﹁幸福感﹂を満たすことはできますが︑永遠の満足を手に入れるものではありません︒﹁よろこぶ﹂には漢字で﹁喜﹂と﹁悦﹂とがありますが︑前者は︑物質的かつ短期的なものであるのに対し︑後者は︑精神的かつ長期的なものであるとされています︒我々は︑この後者の悦びを目指さなければなりません︒それでは︑﹁悦﹂の状態になるには︑どのように考え︑行動するべきなのでし■うか︒まず︑﹁幸福﹂の状態を定義しまし■う︒幸福の定義は人それぞれでし■うが︑あえて私見を述べれば︑﹁成長﹂と﹁貢献﹂が実現している状態であると思います︒我々が生まれてきた意義の第一番目には﹁成長﹂があります︒これは︑単に知識のみを習得し︑物知りになることではなく︑人間としての魅力を高めていき︑周りの模範となるような生き方ができるようになるということです︒言葉を換えれば﹁魂を磨く・人間性を磨く﹂と言ってもいいでし■う︒それでは︑なぜ︑人は成長し続けなければならないのか︒この世界を含む大宇宙そのものが︑永遠の進化︑生々発展の過程にあり︑それは我々の成長を通してのみ実現できるものだからです︒すなわち︑我々は成長を宿命づけられている存在であるとも言えまし■う︒第1章 現代の中小企業経営者に不可欠なのは「哲学」と「戦略」だ!■■■■■■■■■■■■■■29

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