本質的な力」をテーマに読者を壮大な旅へと誘います。いて、会計の歴史を紐解きながらその解が探求されます。坂本先生の研究によれば、16世紀のドイツ「フライブルク都市法典」をはじめとした各都市法典で会計帳簿が「わが身を守るための『権利(証拠)』」と位置づけられていたこと。17世紀のフランスでは「倒産防止」を目的に、記帳と決算書の作成が商人に義務付けられていたこと。この考え方が今日の日本の商法にまで引き継がれているという事実は、私たちに会計の恒久的な存在意義を再確認させます。した『スムマ』に記されている「商売繁盛の3条件」から、「複式簿記の本質的な目的が『自己報告による健全な経営の遂行(倒産防止)』にあること」を解明する流れから、坂本先生の「会計で会社を強くする」という信念を裏付ける500年超に及ぶ人類の英知を窺い知ることができます。本書『会計で会社を強くする』は、この真理を読者に余すところなく示し「会計が持つ第Ⅰ部第1章では、「会計はなぜ会社を強くするのか」という本書の根源的な問いにつまた、さらに時を遡り、ルネサンス勃興期のイタリアで、修道僧ルカ・パチオリが編纂昨今、会計業務はバックオフィス業務と呼ばれ、AI等によって自動化すべき対象だと002
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