信を持って簿記会計の仕事に携わることができます。しかし、多くの中小企業経営者はそんなことを理解してくれません。それゆえ、深い無力感が漂っているのが私たち職業会計人の悲しい現実です。営に欠かせない「複式簿記」の歴史を見ればよく分かります。ヴェネツィアで、ルカ・パチオリという修道僧により体系化されました。当時、ヴェネツィアは世界で最も栄えていた商業都市。大学の数学教師でもあったパチオリは、このヴェネツィアで行われていた簿記実務を見よう見まねで勉強し、その成果を『算術・幾何・比および比例全書』(スムマ)という数学の本の一部に収めて出版したのです。その頃複式簿記の知識は実業家にとって秘伝であり、特権でもありました。そんな中でも「会計をしっかりやれば経営が伸びる」という認識があれば、税理士は自それでも「会計は経営には関係ない」というのは絶対に誤解です。そのことは、企業経前にも述べたように複式簿記は、1494年、ルネサンス華やかなりし頃のイタリア・基礎編ルカ・パチオリ像の前にて。飯塚真規TKC専務(当時/左)、喜田哲弘大同生命保険会長(当時/右)とともに(2017年8月21日、イタリア・サンセポルクロにて)045以降のページは省略しています
元のページ ../index.html#49