sample57256
42/52

もみてください。中小企業のほとんどは株式未公開の同族会社です。そんな会社の社長さんから「なぜ記帳をし、決算書を作成しなければならないのですか?」という質問を受けて、税理士や公認会計士が「投資家など外部の利害関係者に経営状況を報告するためです」と説明したら、社長さんは果たして納得するでしょうか。いのですから。世界的に見ても、「中小企業のための会計学」という研究はほとんど存在していないと言っても過言ではありません。こうした背景があるために、中小企業経営者にとって記帳や決算は「税務申告だけのために必要な業務」という位置づけになってしまったのでしょう。決算書を作成している」という国民的な誤解の原因は、相当根深いところに存在しています。日本という国全体に取りついている宿し痾あ(=長い間治らない病気)と言っても過言ではありません。解も魔法のように解けてしまいます。今から、それを証明してみましょう。皆さんの普段のお仕事とは一見かけ離れた歴史のお話が続きますが、どうかじっくりとお読みください。納得するはずがありません。多くの中小企業にとって、そもそも投資家などは存在しなこのような「税務署に税務申告書を提出しなければならないから、仕方なしに記帳をし、しかし、過去に遡って簿記会計という仕組みの成り立ちを解明すれば、この大いなる誤ゅく0381 「決算」は経営者自身のために

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る