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A  営利法人は事業活動により得た利益を構成員に分配することを目的とする法人ですが、非営利法人は、得た利益を構成員に分配せずに、次の活動に使用することを目的とする法人です。営利法人とは、営利を目的として事業を営む法人です。「営利を目的とする」とは、事業活動によって得た利益を構成員に分配する、ということです。株式会社、合名会社、合資会社、合同会社などが営利法人にあたります。株式会社の場合には、構成員である株主の経済的な利益を追求し、株主に利益を分配することを目的としています。非営利法人は、利益を構成員に分配するのではなく、法人の目的を達成するために使用する組織です。本書のテーマである、一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人、公益財団法人、NPO法人は非営利法人です。ほかに、宗教法人、学校法人、社会福祉法人などもあります。非営利法人は利益を得てはいけないと思っている人がいますが、それは間違いです。非営利法人が利益を得ても構いません。モノを販売したり、お金を支払って従業員を雇ったりしても問題ありません。ただ、得た利益は構成員には分配せず、次の活動のために使う必要があります。また、非営利法人にはもう一つ、株式会社などの営利法人とは違う大きな特色があります。それは、「持分のない法人である」ということです。持分のないとは、その法人の持ち主(持分者)が誰もいない、ということです。株式会社であれば、株主がその法人の持分者です。しかし、非営利法人は、法人の目的を定めたり、実際に運営をしていったりする人はいても、その法人の持分者はいません。その法人の財産は、誰のものでもないということです。002営利法人と非営利法人はどう違うのでしょうか。1.営利法人とは2.非営利法人とは非営利法人とはQQ0101

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