1989年、「セクシャルハラスメント(セクハラ)」が新語・流行語大賞の新語部門金賞に選ばれました。その後、社会問題となっていましたが抜本的な対策はされず、2007年にようやく、対象者の性別を問わずセクハラ対策が義務化。「パワーハラスメント(パワハラ)」や「マタニティハラスメント(マタハラ)」「パタニティハラスメント(パタハラ)」などは、2000年以降に生まれた言葉です。現在、国内の経営者の平均年齢は約60歳。その世代が社会人になりたてだった頃は、今ではハラスメントとされる発言・行動も、問題視される機会は、そう多くはありませんでした。一方、今では「○○ハラ」という言葉が世にあふれています。「何をしたらハラスメントになるのか」「自社でハラスメントが起きたらどうすればよいのか」と、悩んでいる経営者も多いのではないでしょうか。パワハラとセクハラ、マタハラ・パタハラの防止措置は全ての企業に義務付けられています。ハラスメント対策を怠ると、人材の採用・定着等に悪影響が及び、外部からの信頼も落とすおそれも。そのため、経営者はハラスメントに対する知識をアップデートし続けていくことが必要です。ぜひ、本書を貴社のハラスメント対策にお役立てください。はじめに
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