v TKC基本講座は、『理念編』『巡回監査編』『TKCコンピュータ会計編』3分冊の第1版が平成11年6月から順に発刊され、平成17年5月に『TKCコンピュータ会計編』の中の、開発思想等の普遍的な部分は『巡回監査編』の中に統合され、常にレベルアップ等により進化を続ける部分は他のテキストに譲る形で『理念編』『巡回監査編』の2分冊になりました。 平成21年2月には、まだ記憶に新しいと思いますが、「適時かつ正確な会計帳簿の作成」が法制化された会社法の成立や「会計参与制度」「中小企業の会計に関する指針」を取り込む形で第3版が発刊されました。 第3版の発刊以来、ちょうど5年が経過し、中小企業会計も「中小企業の会計に関する指針」から「中小企業の会計に関する基本要領」へと大きく舵が切られ、また、今般の経営革新等支援機関としての重要な役割が入ってくるなど、TKC会員に求められる巡回監査の業務の幅は非常に広がってきているといえます。 そのような時代背景の中で、今回の第4版におきましては、第3版の『巡回監査編』から時代の変化にあまり影響されない部分を取り入れ、また、TKCシステムについては「記帳適時性証明書」や「TKC経営指標」にまで言及するなどの改訂を行いました。また、TKC理念につきましては、飯塚毅初代会長の生のメッセージをなるべくそのまま、より多く集めております。飯塚毅初代会長という偉大な先駆者がTKC全国会を創設され、爾来、脈々と引き継がれてきた『理念』はもとより、『使命・目的』『行動指針』までを体系的に収録しております。 このように第4版では、『理念編』と『巡回監査編』の垣根をいったん取り外し、普遍的な事項を1冊にまとめております。 第4版は、そういう意味におきまして、時代が変わっても決して変わら発刊に当たって第4版の発刊に当たって
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