iii TKC全国会は、結成から52年を経過し、今や会員1万2千人に迫る国内最大級の税理士集団になりました。 「租税正義の実現」「職業会計人の職域防衛と運命打開」にその人生を捧げられた、TKC全国会初代会長である飯塚毅博士は、この『TKC基本講座』を次のように位置づけられています。 「先生が今後職業上巨大な発展を望まれるなら、ドイツの諺にある“Lies viel, nicht viele”、『回数多く読め、数多く読むな』の教訓にならって、この基本書だけは少なくとも10回以上は読んでおいて下さい」(「序にかえて」より) また、飯塚毅博士は、「満3年後に、日本のトップクラスの会計人になってしまうための処方箋」として7要件を挙げられ、その第一要件として次のように述べられています。 「職業生活上の基本となる参考書は、断固として、平均16回は読破する、ぐらいの勢いで精読して頂きたい。TKC全国会中央研修所編『TKC基本講座』は、この参考書に属するものと考える。このために作られたのである《実力錬磨》」(『若きTKC会計人に望む』TKC会報1995年5月号) もとより、税理士業務成功の要諦は、所長と職員が、①『TKC会計人の行動基準書』を遵守し、②独立した公正な立場を堅持して、③巡回監査を徹底断行し、④職業会計人の「職域防衛と運命打開」を開発コンセプトとする「TKCコンピュータ会計システム」を徹底活用して、⑤租税正義の綿密な実現を図りつつ、⑥税理士の4大業務(税務、会計、保証、経営助言)を堂々と全面的に展開することにあります。『TKC基本講座』は、そのために不可欠な、理念・理論・具体的実践方法を提供するものです。第5版の発刊に当たって
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