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xi 『TKC基本講座』は、昭和55年3月に発刊された旧初級講座テキスト『TKC会計人入門』を改訂したもので、初版の発刊は昭和63年4月にさかのぼります。爾来、税法の改正やTKCシステムの改訂等に伴って版を重ね、平成10年に第5版を発刊いたしました。 急速に変化する時代の流れの中で、関与先企業はもとより、国家機関、金融機関及び地域社会からの信頼により一層応えていくことが、私たちTKC会計人に求められています。 そのためには、所長と職員が共に職業倫理を含む哲学を持つこと、すなわちTKC理念の習得が何より肝要です。そして、それを踏まえて、業務の核となる巡回監査を的確に実践し、TKCコンピュータシステムを全面的に活用することが、会計事務所成功の要諦であると考えます。 今般、『TKC基本講座』をその要諦を提示する基礎テキストとして一層充実したものとするために、テキスト『巡回監査』を併合して、大幅な見直しを行い、「理念編」、「巡回監査編」、そして「TKCコンピュータ会計編」の3分冊としました。 「理念編」は、第1部にTKC理念として、第1章「TKCの創設の思考過程」から第2章「TKC全国会の結成目的」、第3章「TKC理念」、そして、第4章にはTKC会計人として熟知していただきたい「TKC会計人の基本理念25項目」を記載しています。 第2部では、TKC理念の具体的実践として、第1章「TKCとTKC全国会の事業目的」から第2章「成功する会計人の条件」、第3章「TKC理念実践のための事務所体制」、第4章「巡回監査」そして第5章「関与先指導」と展開しております。第4章以下で巡回監査の意義と必要性等の概要を学び、「巡回監査編」へと進んで下さい。 「巡回監査編」では、TKC会計人の行うべき「巡回監査」の理論と実践について、関与先企業に対する記帳指導の徹底と巡回監査による迅速な月次決算の実施、税理士法第33条の2に基づく「書面添付」の実践について発刊に当たって『TKC基本講座』の発刊に当たって

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