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ix TKC全国会の創設者である飯塚毅先生は、TKC会計人としての基礎条件として──、・「自利利他(自利とは利他をいう)」との人生至高の哲理に目醒め、これを職業生活上で徹底して実践すること・毎月確実に関与先企業に対して巡回監査を実施していること・TKC全国会が会員会計人の血縁的集団であることに目醒め、孤立化に陥らないことの3点を挙げられています。「TKC基本理念」、「巡回監査」、そして「孤立性からの脱却」です。 換言するならば、所長と職員がともに職業倫理を含む哲学を持ち、すなわちTKC理念の習得・実践に努め、それを踏まえて業務の中核である「巡回監査」を徹底断行し、さらには、わが国の職業会計人の「職域防衛と運命打開」を開発コンセプトとする「TKCコンピュータ会計システム」を全面的に活用することが、会計事務所成功の要諦であるといえましょう。 『TKC基本講座』は、その要諦を提示する基本テキストとして、TKC会員事務所において活用されていましたが、平成11年には、内容をより一層充実させるために、上記の基礎条件を踏まえ、従来のテキスト『巡回監査』を併合し、大幅に見直しを行い、新たに〈理念編〉、〈巡回監査編〉、〈TKCコンピュータ会計編〉の3分冊として発刊いたしました。 爾来、法改正やTKCシステムの改訂等に伴う細かな見直しを随時行って参りました。しかしながら、各システムの特色や活用の仕方に多くの紙面を割いている〈TKCコンピュータ会計編〉については、その対応が困難になってきました。会計事務所を取り巻く昨今の社会・経済環境はめまぐるしく変化しており、TKCシステムはそれに機敏に対応し、迅速な改訂や新システムの開発が行われているからです。発刊に当たって第2版の発刊に当たって

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