日本商工会議所の決断により、確定決算主義は堅持された。
国際会計基準(IFRS)の影響を遮断し、確定決算主義を堅持して中小企業を守り、その成長・発展に資する会計ルールを整備した、歴史的偉業の軌跡。
わが国の中小企業会計の根幹を支える会計ルール 「中小企業の会計に関する基本要領(中小会計要領)」。
その策定にあたっては、国際会計基準(IFRS)をめぐる潮流の中にあっても、 「中小企業の実態に即した会計ルールを整備する」という 揺るぎない信念が貫かれた。
本書は「中小会計要領」の策定経緯(実体験)を丹念に記録した論攷を収録。 制度確立の背後にあった多様な課題、困難な調整、そして歴史的決断の軌跡を克明に描き出す。
中小企業会計の発展に携わる実務家・研究者にとって、 制度の本質を理解するうえで大きな示唆を与える一冊である。